震度6弱の地震が愛媛県を襲って19日で3日目。南予で運転を見合わせていたJRの鉄道は始発から全線で運転を再開するなど復旧が進む一方、宇和島市では“シンボル”に被害が見つかりました。
震度5強の揺れが襲った宇和島市。JR宇和島駅では7時半頃に到着した列車から高校生らが次々と。いつもの朝の光景が戻ってきました。JR線は地震の影響で予讃線の海回り線や予土線が終日運転を見合わせるなど、約2700人に影響が出ました。
女子高校生2人組:
「車で学校行きました」
「(Q運転再開したが)ちょっと安心したけど、電車乗ってる時に地震起きたらどうしようって思う。怖いですね」
男性:
「(きのうは)車で行きました。普段使えた電車が乗れるようになったんでうれしいですね」
宇和島市内の飲食店「ごはん処お母ん」では、地震が発生した日の夜は営業していなかったため、ケガ人はいなかったものの、皿などの食器300個ほどが割れてしまい、19日は朝からスタッフが片づけに追われました。
ごはん処お母ん・松島陽子さん
「すごい揺れだったので、もしやと思ってここに来たらすごい食器が割れていたので、もうすごいビックリして。『もうしょうがないかな』と思いながらも、ちょっと気持ちが沈んでくる。今から掃除に入りますけれども、みんなでやっていきたい」
28日の週には大人数の予約も入っていて復旧を急いでいるといいます。
地震の爪痕はほかにも…。JR宇和島駅の近くにあるビルは地震の影響で壁に大きなひびが入っています。
また宇和島市のシンボル・国の重要文化財の宇和島城も天守にひびが。石垣にも被害が出ました。
酒井麻衣記者:
「宇和島城では天守閣の石垣が崩れ落ちています。3メートルほど上の石垣が崩れ落ちています」
宇和島城では5カ所程で欠けている石垣を発見。天守に近い地面には幅5センチ程、長さ約20メートルの亀裂が見つかり、市は文化庁と対応を協議するとしています。
このほか市内では家庭用の水道が濁った地区もあり、市の水道局が給水車を出して対応にあたっています。
また西予市では市内9つの小中学校に給食を提供するセンターで、地震が原因の漏電により調理機器に異常が発生。22日まで給食の提供を見合わせます。
この地震はスポーツにも影響。野球の独立リーグ四国アイランドリーグplusに所属する「愛媛マンダリンパイレーツ」は、19日から21日にかけて予定さていた4試合の中止を発表。関係者が試合中止の貼り紙を球場に貼るなど対応に追われました。
愛媛MP・萩原拓光チームマネージャー:
「楽しみにしていたファンに試合を届けられないのが残念。また試合で元気を与えたい」
中止になった試合は別日に開催する予定です。
南予では17日深夜に地震が発生して以降、これまでに震度1以上を観測する地震が40回起きています。
女子高校生:
「安心して眠れるのはいつ来るのかなあって思います」
男子高校生:
「高校の授業でも余震が来たりとかしたので、そこが不安だったりしました」
愛媛県は20日午後から24日かけて雨の日が多い予報。気象台と県は、強い揺れで地盤が緩んでいる可能性を考え、震度6弱の愛南町と宇和島市では土砂災害警戒情報の基準を強化しています。いつも以上に土砂災害などに注意が必要です。
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