29日午後1時20分ごろ、奈良県安堵町窪田の民家に住む女性から「（門の下で）枯れ草を燃やしていたら、（門の）かやぶき屋根に燃え移った」と110番があった。火はさらに隣接する国重要文化財「中家（なかけ）住宅」の主屋のかやぶき屋根に延焼。県広域消防組合によると、中家住宅主屋の屋根が焼け落ちた。けが人はいなかった。
県文化財課によると「中家住宅」は武家作りと農家作りを兼ねた建築様式などが希少な建造物で、延焼した主屋は1968年に国重要文化財に指定された。
火災の一報を受け、駆け付けた西本安博町長は消火活動を見守りながら、「町にとってとても貴重な文化財。非常に残念だ」と話した。【田辺泰裕、熊谷仁志】
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