自宅に遺体を放置していた疑いで64歳の男が逮捕された事件で、遺体は男と同居する87歳の母親だったことが分かりました。

 この事件は7月22日、札幌市東区の自宅アパートの寝室に女性の遺体を遺棄したとして、無職の高橋健一容疑者(64)が死体遺棄の疑いで逮捕・送検されたものです。

 その後のDNA鑑定の結果、見つかった遺体は高橋容疑者と2人で同居するテルさん(87)だったことが分かりました。

 高橋容疑者は22日午前9時すぎ「土曜日には死んでいたが、休日なので本日まで放置していた」などと消防に通報。

 駆けつけた救急隊員が、部屋着を着て布団の上で横たわり、タオルがかかった状態のテルさんの遺体を発見しました。

 テルさんは通報日から3日以上前、1週間以内に死亡したとみられていて、遺体の一部は腐敗していました。

 死因は「外傷性ショック」で、頭部から顔面にかけて皮下出血、右上腕や左前腕にかけて擦り傷など全身に傷が見つかったほか、骨盤が折れていて致命傷になったとみられています。

 調べに高橋容疑者は「死体遺棄というのは埋めたり隠したりするものだと思っていた」と話すほか、ケガについては、「母親はよく転んでいた」などと話しているということです。

 警察はテルさんが死亡するまでの経緯を調べています。

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