愛媛県松山市沖の小島の海岸や付近の海で23日午前、無人の漁船が見つかり、その後に見つかった船長の男性が死亡しました。男性は転落したものと見られるほか、漁船の底には乗り上げた形跡があり、海上保安部が事件と事故の両面で調べています。

現場は松山市の中島の近くにある「中島」で23日午前9時45分頃、海岸に漂着している無人の漁船「興洋丸」が見つかり、松山海上保安部などが乗っていた人が転落したものと見て捜索。約45分後に近くの海で、「興洋丸」の船長で松山市高浜町の漁業・嶋矢與三郎さん(84)が心肺停止の状態で浮いてところを発見され、その後に死亡が確認されました。死因は溺死でした。

松山海上保安部によりますと、嶋矢さんはこの日の午前4時に近く二神島で漁を始め、終了後に松山へ帰港中に誤って転落したものと見られます。

また漁船の右側の船首側に穴があったほか、プロペラの一部が破損して舵にもこすった跡があり、事件と事故の両面で原因を調べるとしています。

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