2024年度沖縄タイムス伝統芸能選考会「太鼓の部」優秀賞の選考が21日、那覇市久茂地のタイムスホールで行われた。19人が受験し、審査の結果、16人が入賞を果たした。応募者数は20人で1人が棄権した。棄権者を除く合格率は84・21%。

 3回目の挑戦で合格を手にした山内篤さん(60)は「やっと通った。うれしい」と顔をほころばせた。「不合格のたびに師匠が『もう少し頑張ろう』と励ましてくれたことが大きい。これからも師匠に技を教わりながら一歩ずつ上の賞を目指したい」と喜びをかみ締めた。

 【選考評=亀浜律子選考委員】高い合格率でも分かるように、優秀賞はリズム良くしっかりと打つ受験生が多くいました。新人賞と違って優秀賞はヤ声と構えからの拍子打ちで始まるので、基本となる構えがしっかりできていると、太鼓としての魅力が出ます。その表現ができていた皆さんが次のステップの最高賞で受験することを楽しみにしています。

 太鼓は単純に打つものではありません。腕を動かす際の体の軸が重要で、ここがぶれないよう必要な体幹を鍛えながら稽古に励んでください。

 入賞者は次の通り。(敬称略)

 金城愛里(26)=西原町▽大城結花(20)=南風原町▽城間桃華(17)=那覇市▽平田朗(67)=与那原町▽﨑山用奨(15)=宮古島市▽神田雪枝(72)=浦添市▽普天間邦枝(56)=南風原町▽浦﨑弥生(47)=茨城県▽砂川るみ子(64)=那覇市▽神田綾菜(15)=沖縄市▽沼澤百穂(15)=那覇市▽上運天結莉(17)=うるま市▽徳里礼子(70)=嘉手納町▽山内篤(60)=今帰仁村▽神田妃奈子(40)=沖縄市▽上運天絢莉(17)=うるま市

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