今回の地震について高知大学防災推進センターの岡村眞・客員教授に聞きました。
Q一番県民が関心があるのは今回の地震が南海トラフ地震と関連があるのかという事。先生のご見解は?
高知大学防災推進センター岡村眞客員教授:
「地震のメカニズムを見れば南海トラフ地震とは違っていて、フィリピン海プレートという海のプレートの沈み込んでる部分の一部が引きちぎられたという様なメカニズム。そういう意味で南海トラフ地震のメカニズムとは違う。」
「ただ、全体のバランスが取れてたのに(何のバランスが取れてた?)力、力学的なメカニズム、それでバランスが取れていたのに一部分だけ力を取ってしまう、地震という形でエネルギーを取ってしまう。そこの空白域に向かって新たな力の再編がこれから起きてくる。それを余震とわれわれは呼んでいる」
Qつまり南海トラフ地震と関係はない?
高知大学防災推進センター岡村眞客員教授:
「ないって言わない方がいいと思います。やっぱり(力の)バランスが崩れてますから、それが新しい地震を誘発しないと断定する根拠は何もありません。」
岡村客員教授は、「今回の地震がきっかけで、別の巨大地震を引き起こす可能性は非常に低い」としながらも、改めて、南海トラフ地震への心構え、そして、まずは揺れ対策の徹底を呼びかけました。
高知大学防災推進センター岡村眞客員教授:
「もうすでに(昭和南海地震)から77年経っているんで、いつ(南海トラフ地震が)発生してもおかしくないという事を理解してください。今回の地震とは関係なくても明日起こってもおかしくない」
「基本的には二階が一階をおしつぶして人が亡くなる。それは能登半島で経験したばかり。しっかりした耐震補強をしてください。ケガをしない態勢が、”今、できていますか”ともう一回、県民の方には問いかけたい」
岡村客員教授は、「津波から逃げる為にも家の中でケガをしないよう家具の固定や住宅の耐震をしてほしい」と強く呼びかけていました。
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