2023年に岩手県滝沢市で72歳の男性を殺害し通帳を奪った罪などに問われている76歳の男の裁判員裁判です。
7月18日は被告人質問が行われ、男は「当初殺すつもりはなかった」などと述べました。
強盗殺人などの罪に問われているのは、本籍・盛岡市前九年、住所不定・無職の佐藤廣明被告(76)です。
起訴状などによりますと、佐藤被告は2023年8月に滝沢市のアパートの一室で、知り合いで無職の当時72歳の男性の首を絞めて殺害し、年金を目当てに通帳とはんこを奪った罪に問われています。
これまでの裁判で佐藤被告は起訴内容を認めていて弁護側は「眠らせて犯行に及ぼうと睡眠導入剤を被害者に飲ませたが効き目がなく、計画を変更して殺害した」と主張しています。
18日は被告人質問が行われ弁護側は被害者の首を絞めた際殺意があったかどうかを聞きました。
これに対し佐藤被告は手で首を絞めた後「息を吹き返してほしいと首のあたりをもんでみた」「当初は気絶させるだけで殺すつもりはなかった」などと述べました。
一方で検察側が手で首を絞め被害者の意識を失わせた後、さらにタオルで首を絞めた理由を聞いたのに対し、佐藤被告は「意識を取り戻して警察に通報されたら困ると思った」と返答。
当初殺意がなかったとしながら二度にわたって首を絞め殺害した矛盾点を指摘されると佐藤被告は「パニックになっていた」と答えました。
被告人質問は19日も行われ判決は7月29日に言い渡されます。
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