大麻草約1500株が押収された茨城県古河市の栽培拠点=埼玉県警提供

 営利目的で大麻草を栽培したとして埼玉県警組織犯罪対策1課などは17日、茨城県坂東市岩井、自営業、ディン・チュン・フォン容疑者(32)らベトナム人の男女6人を大麻取締法違反(営利目的共同栽培)容疑で再逮捕したと発表した。ディン容疑者らは埼玉など3県内の倉庫や民家で大麻草を栽培していたとみられる。

 逮捕容疑は共謀して4月23日、茨城県古河市内の倉庫で大麻草を栽培したとしている。

 同課によると、23年5月に加須市内の倉庫で発生した火災の現場から大麻草が発見された。捜査を進めたところ、ディン容疑者らのグループが浮上。県警は今年4月、古河市の倉庫や千葉県野田市の民家などグループの栽培拠点を捜索し、6月までにディン容疑者らを同法違反や入管難民法違反などの容疑で逮捕していた。古河市の倉庫はディン容疑者の名義で22年9月から借りられていたという。

 また、県警は久喜市内で大麻草を栽培したとして7月、60代の日本人男性と20代のベトナム人男性を大麻取締法違反容疑で逮捕。県警はディン容疑者らと何らかの繋がりがあるとみて関連を調べる。

 一連の事件で押収された大麻草は約2000株(約100キロ)に上り、末端価格は約5億円。県内では過去最大規模の押収量だという。【田原拓郎】

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