高波などによる浸食や地震による津波被害を受けた新潟県上越市の海水浴場が無事に海開きを迎え、多くの人で賑わいました。

7月13日に海開きを迎え、子どもたちの明るい声が響いていた上越市の鵜の浜海水浴場。しかし、今年5月には…

【齋藤正昂アナウンサー】
「本来であればあちらに突き出たコンクリートの高さまで砂があり数十メートル先まで広がっていたのですが、波によって浸食され下の護岸もむき出しになっている状況です」

冬の強い季節風の影響を受け、波の力で砂浜が削られてしまい、その光景は大きく変化。海水浴場では大量の砂を運び入れるなど海開きに向けて急ピッチで整備を進めてきました。

そして迎えた海開き。

【鵜の浜海水浴場 藤原幸二さん】
「海岸が浸食されて、今年は海開きできるのかなという心配があったが、おかげさまで行政の協力もあって確保してもらって何とか今日できるということでホッとしている」

海水浴場には県内・県外から多くの人が訪れ、海水浴を楽しんでいました。

【群馬県から来た人】
「毎年ここに来ているが、去年はだいぶ砂が少なくなっていて心配だった。砂を入れたというニュースを聞いて一番乗りできた」

一方、元日の能登半島地震で津波被害を受けた上越市のなおえつ海水浴場。

【子ども】
「冷たくて気持ちよかった」

【子ども】
「お魚とか探すのが良い。たのしい」

無事に海開きを迎え、賑やかな声が響いていました。

しかし、海水浴場では津波で流された海の家の再建工事が続くなど地震被害の爪痕は残されたままです。

【海水浴場に来た人】
「ここまで津波の影響が来ていると思っていなかったので、驚きとショックの気持ちがあるが、今年こうやって海開きに合わせて海で遊ぶことができて良かった」

それでも海水浴場から高台へ避難する緊急用の階段が2か所設けられるなど安全面は強化されています。

【上越市観光振興課 小関政明さん】
「上越の海は昔から県内、県外合わせて多くの方から来てもらっている。この避難階段を設置することで、安心安全な海ということでPRさせていただいて、たくさんの方に上越の海を楽しんでいただければ」

鵜の浜海水浴場となおえつ海水浴場は8月18日まで開設されています。

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