東京地検が入る合同庁舎=東京都千代田区

架空の仕入れ高を計上して計約1億9000万円を脱税したとして、東京国税局が法人税法違反と消費税法違反の疑いで、いずれも東京都渋谷区にある広告代理店「オンド」とインターネット通販サイト運営会社「フォーシーズ」の実質経営者、田中鉄也氏(44)=同区=と、法人としての2社を東京地検に告発したことが18日、関係者への取材で分かった。

関係者によると、両社は外注費などの名目で架空の仕入れ高を計上。2022年までの2年間で計約5億7300万円の所得を隠し、法人税約1億4600万円と消費税約4400万円を免れたほか、約2300万円の還付を受けた疑いがある。不正に得た資金は海外のカジノでの遊興費などに充てていたという。

信用調査会社などによると、フォーシーズは健康食品や化粧品を販売する関連会社の販売サイトの制作を担当。オンドが商品の広告事業などを手がけていた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。