兵庫県職員へのパワーハラスメントなどの疑惑を巡って元幹部職員から告発された問題で、斎藤元彦知事(46)は12日夕に開いた緊急の記者会見で改めて辞職を否定し、続投する意向を表明した。片山安孝副知事がこの日午前、7月末で辞職する意向を明らかにしていた。
斎藤知事は会見で、片山副知事から辞職提案を複数回にわたって受けたことを認めたうえで、「問題を巡る百条委員会や第三者委員会があるなかでしっかり調査に対応していく。県政運営を立て直し、全力を尽くすことが私の責任。副知事にもご理解いただいた」と語った。
斎藤知事を巡っては、元県西播磨県民局長の男性(60)が3月、職員へのパワハラや企業からの贈答品受け取りを告発する文書を配布。斎藤知事は「うそ八百」と全面的に否定し、県は元局長の男性を停職3カ月の懲戒処分にした。だが、別の県幹部が県内企業から自社製品を受け取ったことがわかり、県議会は6月に調査特別委員会(百条委)を設置。元局長の男性も証言を予定していたが7日に死亡した。自殺とみられる。【中尾卓英、山本康介】
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