昨年6月、沖縄県糸満市で住民男性=当時(73)=の首をはさみで切りつけ殺害しようとしたとして、殺人未遂などの罪に問われた滋賀県の無職の被告の男(38)の裁判員裁判で、那覇地裁(佐藤哲郎裁判長)は11日、懲役4年(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。

 判決によると、被告は一時帰省していた昨年6月19日、被害男性宅で賭けマージャンに熱中して帰ろうとしない父親に対し「(被害男性に)軽いけがを負わせれば追い出され、マージャンをやめさせられる」と考え、酒に酔った状態ではさみを持ち、首を切りつけた。

 被告は「鎖骨付近を引っかこうと思った」と殺意を否認。弁護側はアルコール問題を抱え心神耗弱状態にあったと情状酌量を求めたが、佐藤裁判長は「未必的殺意が認められる」とし、刑事責任能力も認めた。

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