情報の真偽を確かめる取り組みを顕彰するファクトチェックアワード2024が11日発表され、優秀賞5作品の一つに本紙報道「ひろゆき氏『沖縄は親を寝たきりにして年金で暮らす』をファクトチェック」が選ばれた。
本紙は昨年、実業家のひろゆき(西村博之)氏がユーチューブ配信で沖縄について「寝たきり老人がいるだけで、その家族は何もしないで食える」などと発言した根拠を検証。「誤り」や「不正確」だったと判断した。
11日のオンライン表彰式で、選考委員会(委員長・松田美佐中央大教授)は「検証の手続きが丁寧に説明されている。知名度が高い人物の言説は事実でも誤りでも検証の意義が大きい」と選考理由を説明した。
アワードは今年で2回目。主催した認定NPO法人ファクトチェック・イニシアティブの瀬川至朗理事長は「長くフェイク情報にさらされてきた沖縄の地元紙が選ばれた」とコメントした。
報道を担当した本紙の阿部岳編集委員は「デマは差別につながる。調べることを得意とする報道機関として、今後もファクトチェックで社会貢献していきたい」と語った。
大賞は該当がなかった。他の受賞者と検証テーマは次の通り。
優秀賞=InFact(政治資金問題の報道)、InFact(新型コロナ対策)、リトマス(弁当の添加物表示ラベル)、ryo-aさん(日航機と海保機の衝突事故)▽特別賞=InFact(福島第1原発処理水)
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