鹿児島県警の捜査資料を漏えいした罪に問われている元巡査長の男の初公判が11日、鹿児島地裁で開かれました。

地方公務員法違反の罪に問われている鹿児島県警の元巡査長、藤井光樹被告(49)は、公安課に勤務していた2023年6月以降、ニュースサイトを運営する福岡市の男性記者に捜査資料を郵送するなど、職務上知り得た秘密を漏らしたとされています。

11日、鹿児島地裁で開かれた初公判で、藤井被告は「間違いありません」と起訴内容を認めたうえで、新型コロナの療養施設における強制性交事案に関して「警察の捜査に疑問を持ち、再捜査を期待して情報を渡した」と話しました。

検察側は、警察への信頼を大きく損なう悪質な犯行として、藤井被告に懲役1年を求刑しました。

報道陣の取材に応じた藤井被告は「今回私が行った行為は、いかなる理由があろうとも許されることではないと考えている」と述べました。

判決は8月5日に言い渡される予定です。

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