国の補助金をだまし取った疑いで6月に逮捕・送検されていた閉館した岩手県雫石町の旅館の元社長など男2人が、同じ手口でさらに金をだまし取ったとして7月10日に再逮捕されました。

詐欺の疑いで再逮捕されたのは、6月閉館した雫石町の旅館「長栄館」の元社長・照井貴博容疑者(37)と神戸市の無職・佐藤真澄容疑者(38)です。

警察によりますと2人は2021年7月から1年余りの間、観光施設の再生などを目的とした国の補助金制度を悪用し、うその申請をして約7200万円の補助金を不正に受け取った疑いがもたれています。

詐欺の手口について警察は佐藤容疑者が役員を務めていた会社が、長栄館の社員寮の解体や空調設備の工事を請け負ったように装い補助金を申請したとみています。

警察は捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしていません。

2人がだまし取ったとみられる補助金は6月の逮捕分と合わせ約9200万円である一方、振り込まれた総額が1億数千万円であることが確認されているため警察は差額についても捜査を継続しています。

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