南海電鉄の電車とトラックが大阪府忠岡町にある踏切の中で衝突する事故がありました。

ケガ人はいないということですが、空港線や特急ラピートが運転を見合わせています。

11日午前10時すぎ、忠岡町忠岡東3丁目の堤防にある南海線の踏切で「電車が止まっている。トラックと接触したみたい」と電車に乗っていた警察官から110番通報がありました。

■乗客は線路上を歩いて避難

警察と南海によると衝突したのは、中型のトラックと関西空港発、なんば行の空港急行電車で乗客およそ400人にケガはなく、事故の後、乗客は近くの泉大津駅まで線路上を歩いて移動したということです。

■「みんな『キャー』って衝撃がすごかった」乗客語る

通勤のために電車に乗っていた男性は「『バーン』ってぶつかった音がして、それから急ブレーキがかかった」

「トラックが窓側に急に見えて、トラックと電車がこすりあって『ガガガガ』って車の事故みたいな音がした」

「みんな『キャー』っていうぐらい衝撃がすごくて急ブレーキだったので揺れに体がとられた」

「列車内は、インバウンドのお客さんで座れないぐらい満席で、スーツケースのお客さんも多かった」

「僕の車両はこけた方はいないけど、お年寄りの方とかを支えながらっていう感じは見られた」と話しました。

■『遮断棒』が運転席の上のルーフに引っ掛かる

南海によると、トラックが踏切に入った際、運転席の上の「ルーフ」に下がってきた『遮断棒』が引っ掛かったことが原因で、踏切内で立ち往生しました。

電車の運転士がトラックに気づき非常ブレーキをかけたものの間に合わず衝突したということです。

■関空に南海で行けない状況

この事故の影響で午後1時現在、南海線の一部区間(泉大津ー貝塚駅間)で運転を見合わせているほか、空港線の全線と特急の「ラピート」と「サザン」が運転を見合わせています。

運転再開の見込みは立っていません。

※南海線は、なんばー泉大津 貝塚―和歌山市駅間で折り返し運転中

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