岩手県一関市で現職の職員が逮捕されるなど官製談合事件が相次いだことを受けて、市議会は7月9日、臨時議会を開き調査特別委員会の設置を決めました。
一関市議会は9日の臨時議会で「契約に係る不正行為等調査特別委員会」の設置を、全会一致で可決しました。
一関市では、市が発注する工事の入札情報を業者に漏らし不正に落札させたなどとして、これまでに元職員の那須野長己被告(60)が起訴され、都市整備課課長補佐の金今進容疑者(60)が逮捕・送検されています。
9日に設置された調査特別委員会は議員全員で構成され、大学教授など入札に関する外部の専門家を招いて入札事務や職員のモラルなど市の現状をただしていく方針です。
一関市議会 不正行為等調査特別委員会 岩渕優委員長
「今回の事件についての原因や背景を明らかにし、二度とこのようなことが起こらないような対策を市側に対応していただくよう、委員会として訴えていく」
調査特別委員会は、7月下旬に市の入札制度等改革本部から聞き取りをするなど入札事務全般を調査し、2025年1月までに市と市議会に問題点と改善策を報告するとしています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。