能登半島地震の被災地で廃棄されそうになった輪島塗の漆器の販売が、岩手県盛岡市で始まりました。
収益は全て被災した地区に贈られ、秋祭りの復活に役立てられます。
艶やかで深みのある赤や黒に塗られた輪島塗の漆器の販売が、盛岡市役所内丸分庁舎1階の「りあすぱーく」で7月9日から始まりました。
石川県輪島市などで支援活動をしていた盛岡市の復興支援団体「SAVE IWATE」は、廃棄されそうになっていた大量の輪島塗の漆器を無償で譲り受けました。
提供されたのは約30世帯から600セットほどの御膳や器です。
ほこりや汚れを洗い流したあと、一つ一つ力を込めて磨き上げ店頭に並べています。
販売初日の9日は、被災地への応援の思いを込め漆器を買い求める人が次々と訪れていました。
釜石から訪れた人
「釜石も津波で被害を受けて、皆さんから応援していただいた。能登の人たちにも手助けになればと思う」
漆器は状態によって金額が異なり、1セット3300円から1万1000円で販売されています。
SAVE IWATE 寺井良夫理事長
「能登の皆さんの気持ちをくむことができてとてもうれしい。能登のことを思い起こしながら(漆器を)使っていただければありがたい」
漆器は在庫がなくなるまで販売される予定で、収益は全て能登の秋祭りの復活へ向け役立てられます。
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