住宅地で火災の延焼防止に貢献したとして、東京消防庁は千住消防団第6分団に消防総監表彰を贈った。同庁のスマートフォンアプリで消火栓の場所を検索し、迅速な消火活動につなげたことが評価された。
火事は5月28日午後2時15分ごろ、足立区千住元町の木造住宅が密集するエリアで発生。分団長の成田一司さん(65)の指揮で、千住第6分団が出動した。
現場では、20代の男性団員が、東京消防庁のアプリの地図機能で、火元から約30メートルの位置に消火栓を見つけた。消防車の入れない狭い路地側から放水し、延焼を食い止めたという。
アプリは消防署や防火水槽、消火栓などの位置だけでなく、地域ごとに火災の危険度なども検索可能。誰でもスマートフォンでダウンロードできる。
かつては紙の地図で消火栓などを探していたが、成田さんは「団員が減る中、効率良く初動に当たる必要がある」と実感。千住元町での消火活動を機に、団員全員にアプリの取得を勧めている。
東京消防庁の担当者も「アプリでは消防署のイベントや防災訓練などの情報も分かる。活用して訓練にも参加してほしい」と呼び掛けている。【菅健吾】
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