年間18万円の減少。将来の年金に関する衝撃的な数字が7月3日に発表された。
私たちの年金はどうなるのか?
33年後に年金が約2割減の衝撃
30代女性:
少なすぎる。一生働かなきゃいけない。
30代女性:
払い損ですよね、私たちの世代って。なんのために働いているのって…。
厚生労働省は午後、5年に1度行われる将来の年金支給額の試算結果を公表。
それによると、33年後の2057年度には年金支給額の水準が現在と比べ、約2割も減ることが明らかになった。
モデルとなったのは、厚生年金に40年間加入した65歳の夫と専業主婦の世帯。
2024年度の年金支給額は、夫婦2人で1カ月に22万6000円となっている。
しかし、現在32歳の夫婦が65歳になる33年後には、2人の年金は1カ月、21万1000円になる。
今と比べると月1万5000円減少し、年間にすると「18万円」減るという試算だ。
30代主婦:
きついですね。食費も削らないといけないかなと思っちゃいますね。不安しかないです。
厚生年金の保険料を支払っている男性からは、戸惑いの声が聞かれた。
20代男性会社員:
(年間の年金減少額)18万ですよね。なかなかでかいと思う。東京では少なからず生きていけないですよね。
現役世代に衝撃が走った「年金の年間18万円減少」。
しかもこの試算は、今後の賃上げも想定し、男性の平均手取りが現在の37万円から41.8万円とした上での数字なのだ。
つまり、世間は賃上げしていても年金は減ってしまう。老後の生活への影響は避けられない。
年金受給者「かわいそう、暮らしていけない」
現役世代が33年後に迎える未来を、今の年金受給者はどう受け止めているのか。
東京・上野のフラダンス教室では、10人の生徒が音楽に合わせて踊っていた。年金を受け取っている3人の生徒に現在の受給額を聞いてみた。
年金受給者(74):
二十何万だと思う。
年金受給者(75):
30万円は出ると思います。
年金受給者(65):
多分30万円くらい。
夫だけでなく自身も働いていたことから、年金受給額は高めの3人。今の現役世代が33年後に受け取る年金が1年で18万円も減ると聞くと……。
年金受給者(75):
自分の今のあれ(生活)を見ていると、ちょっときついと思う。暮らせないですよね。かわいそうだと思う。
年金受給者(65):
みんな、子どもがそういう世代でいるので。大変ですね、ひとごとじゃないですね。
年金受給者(74):
かわいそう……。
政府は、厚生年金の適用拡大など、減少する年金対策の検討を本格化していく方針だ。
(「イット!」 7月3日放送より)
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