2025年大阪・関西万博が開かれる夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)の会場が30日、初めて一般公開された。工事の現状を知り、万博を身近に感じてもらおうと、日本国際博覧会協会と大阪府・市が見学ツアーを企画。一般向けは販売開始から数分で完売する人気ぶりで、府内の中高生向けのツアーにも定員の2倍近い申し込みがあったという。
この日は、2歳から79歳の計207人が参加した。参加者は大屋根「リング」の上から会場を見渡したほか、協会職員などから工事の状況について説明を受け、記念撮影を楽しんだ。
家族と訪れた東京都足立区の自営業、堀家宏太さん(36)は「リングは思っていたよりも大きくて壮観だった。着々と工事が進んでいるようで、来年の開幕が楽しみになった」と語り、娘の笑舞(えま)ちゃん(2)も笑顔を見せた。
中高生の部に参加した堺市南区の中学1年、吉田旺生(おうき)さん(12)は「建設が遅れていると聞いて心配していたが、実際に見て、もう少しで完成しそうだなと感じた。家族や友達に伝えたい」と初めて見る会場に興奮した様子だった。
自見英子万博担当相と大阪府の吉村洋文知事が中高生を出迎える「サプライズ」も。吉村知事は「百聞は一見にしかず。リングの素晴らしさや木の温かみに加え、一つになって社会課題を解決していこうという(込められた)メッセージも知ってもらえれば」と語った。
協会と府市は7、8月実施分のツアーについて、7月1日から予約や募集を始める。【戸田紗友莉】
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