栃木県の山林で焼けた遺体が見つかった事件で、20代の男に任意で事情を聞いていることがわかった。
事件の2時間前に不審な車が1台通っていたという。

人里離れた山林の河川敷で、重なり合った2人の遺体が焼かれた状態で見つかった事件。

2人のうちの1人は、本籍が東京・台東区の宝島龍太郎さん(55)だと明らかになった。

宝島さんは上野界隈で焼き肉店や居酒屋など、飲食店10店舗以上を経営していたという。
店の入り口には、「本日お休みします」という貼り紙があった。

さらに捜査関係者によると、もう1人は女性とみられるということが新たにわかった。

当時、那須町の現場に駆けつけ、遺体を間近で目撃した人は「まさか人じゃないかな? でもマネキンなのかな? と。ちょっとわからない状況だった。十字みたいな感じで重なるようにあおむけで倒れていて、顔に黄色の袋がかぶせてあって、その上から粘着テープでぐるぐる巻きの感じだった」などと話した。

2人の遺体は十字のように折り重なった状態で、頭には袋がすっぽりとかぶせられ、その上から粘着テープがぐるぐると雑に巻かれていたという。
さらに足は結束バンドで拘束されていたという。

静かな山あいで起きた謎の多い事件。
現場は、リゾート地として多くの人が訪れる那須町の中心部から10km以上離れた場所にある山林の河川敷。

現場付近に続く道では、住宅が点々と見受けられるが、さらに奥へ進むと道路が狭くなっていて、車1台がやっと通れるほどの幅しかない。

近隣住民「ここは静かな場所でいるのは、イノシシとマムシくらい。ここは人のいるところじゃない。たまに道に迷った車が上がってくるくらい」

人通りのほとんどない山道。

付近の住民からは、遺体が発見される約2時間前、見たことがない車が遺体発見現場の方向に走っていったという情報も。

さらにその車は、遺体が発見される前に、同じ道を戻っていったという。

見つかった宝島さんらの遺体との関連はあるのだろうか。

亡くなった宝島さんは、本籍がある東京・台東区の上野などで10店舗以上の飲食店を経営していたという。

宝島さんの知人「話を聞いてもう本当にショック。(飲食店の)先輩として上野の雰囲気とか、どんな感じか(アドバイスを)俺は聞いたことありますね」

後輩の飲食店経営者にアドバイスをするなど、親切だったという。

宝島さんが亡くなったことを受け、経営する飲食店はどの店舗も休業となっていた。

宝島さんの知人「(Q. お店のトラブルや悩みは)それはないですね。悩みとか見たこともないし。本当にびっくり」

また、もう1人の遺体について、遺体の目撃者から「(服装は)ぱっと見、なんかレギンスっていう感じですか、靴がブーツっぽかったんで、女性なのかなって」といった情報が寄せられた。

捜査関係者によると、女性のものとみられるブーツを身につけ、女性とみられるという。

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