奈良県警は8日、県内で1千万円を超える投資詐欺被害が2件相次ぎ発生したと発表した。いずれも交流サイト(SNS)を通じて知り合った人物に投資を勧められており、県警は「SNSなどで知らない人から投資やお金の話が出たら詐欺を疑って」と注意を呼びかけている。
県警によると、御所市の50代男性は1月、フェイスブックを閲覧中に表示された投資に関する広告をクリックし、LINE(ライン)の友達追加画面に誘導された。そこで知り合った人物とやりとりするようになり、指示を受けて指定口座に5回にわたり計1440万円を振り込んだ。3月、ニュースで報道された投資詐欺の手口と酷似していたため県警に相談し、被害に気付いた。
奈良市の90代女性は、著名な金融関係者を名乗るラインアカウントから金の投資に誘われた。入金を促されたが入金できず、県内の商業施設で「通貨商人」を名乗る人物と対面して現金を手渡したり振り込んだりして、計1200万円をだまし取られた。3月、手数料の不足分を借りようと親族に説明したところ、「詐欺ではないか」と言われ県警に届け出た。
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