愛媛県松山市の沖合で去年11月、自動車約100台を載せた貨物船が浅瀬に乗り上げた事故で、この貨物船の二等航海士と船長が17日、安全な航行を怠った疑いで書類送検されました。

この事故では、今治市の春山海運所有の自動車運搬船「すおう」が去年11月21日未明、松山市の怒和島沖の浅瀬に乗り上げて乗組員ら12人が救助されたあと、無人で漂流しました。船底には座礁した際にできたとみられる約3メートルの穴が開いていました。

この事故で書類送検されたのは2人。このうち1人は熊本県熊本市に住む当時の二等航海士の男(47)で、向かってくる船があったにも関わらずスピードを落とさなかったため曲がり切れず、浅瀬に乗り上げた業務上過失往来危険の疑いがもたれています。

もう1人は神奈川県横須賀市に住む当時の船長の男(51)で、危険な狭い水路で自ら運航を指揮しなかった船員法違反の疑いがもたれています。

2人は容疑を認めているということです。

この貨物船は自動車約100台と自動車の部品などを載せ、福岡県の博多港から山口県の岩国港に向かう途中でした。

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