栃木・那須町の山林で16日、東京に本籍がある55歳の男性ら2人の焼けた遺体が見つかった事件で、現場で引きずられたような跡が残っていたことがわかった。
このニュースについて、フジテレビ・上法玄解説委員兼社会部デスクに聞く。
遺体が見つかった場所は、栃木・那須町の伊王野の山林。
近くには川が流れていて、遺体があったのは林道から見える距離にある河川敷。
第1発見者によると、2人の遺体は「X」の字のように重なって倒れていて、マネキンのようなものが燃えていると思ったという。
遺体の顔には黄色の袋がかぶせられていたうえ、茶色の粘着テープがその上から巻かれていたということで、さらには手は縛られた状態だったという。
遺体は焼かれてはいたものの、指紋などは残されていて、2人の遺体のうち1人は、東京・台東区に本籍がある宝島龍太郎さん(55)と確認された。
目撃者によると、もう1人はくるぶしぐらいが隠れるブーツを履いていたということで、一見して女性なのではないかと思ったという。
また遺体があった場所は、遺体を中心に半径2メートルくらいの円を描くように燃えていて、現場周辺には何かを引きずった跡も残されていたという。
こうしたことから、2人は生きているうちに火をつけられたのではなく、亡くなってから火をつけられ焼かれた可能性が高いとみられている。
── こういう状況だったということで、女性かどうかはまだ確認はとれていないわけだが、こういった状況から犯人像は見えてくるのだろうか?
遺体の顔が袋がかぶされて隠されていたことから、一般的に犯人は被害者の知人の可能性が高いという。
被害者に自分の顔を見られたくない、あるいは被害者の遺体の顔を見たくないという犯人の心理を表しているからといえる。
こうした情報をふまえたうえで、この事件の不可解なのは、遺体が山の中とはいえ、人目につく可能性がある場所で焼かれていたということ。
また遺体を焼いているが、指紋が残されていたということが情報としてあるため、完全に遺体を焼いて証拠隠滅を図ることができなかったともいえる。
こうした点から、非常に場当たり的で、ずさんな犯行にも見えてくる。
── 被害者の男性はどんな人物なのだろうか?
17日、これまでの取材で、被害者の男性は、東京・上野の方で、複数の飲食店を経営していることがわかってきた。
その中で、やはり近隣のお店とのトラブルとかの情報も入ってくる中で、まだこの事件の背景にそうしたものがあるかはまったく未知数だが、いろいろと情報が入ってきている。
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