■6月12日の全国最高気温ランキング
1位 35.2℃ 伊達市梁川(福島県)
2位 34.1℃ 勝沼(山梨県)
3位 33.9℃ 舞鶴(京都府)・福知山(京都府)・豊岡(兵庫県)
6位 33.8℃ 福島・小浜(福井県)
8位 33.7℃ 喜多方(福島県)・京田辺(京都府)
10位 33.5℃ 会津若松(福島県)
伊達市梁川では2024年全国で初めて猛暑日を観測した。夏暑くなると全国暑さランキングで1位に君臨するのが「伊達市梁川」。2023年に40℃を記録したのも伊達市梁川。福島県民の多くはなぜ梁川が暑いのか?そこで、梁川がこんなにも暑くなるのか考察してみた。
■伊達市梁川のアメダスはどんなところにあるのか?
あるのはなんと畑の真ん中。阿武隈急行梁川駅から北東に1.5km離れた田畑の広がる真ん中に設置されている。
■梁川の南東側にある地形と風に原因が
梁川の南東側にある浪江町で31℃を観測していた。
気象衛星で見てみると霊山を含む阿武隈高地の東側で雲が発生していることがわかる。
この雲の下でフェーン現象が発生したのだ。
【フェーン現象の基本的な理論】
・雲がある中、空気の塊が上昇すると100mにつき0.5℃気温が下がる。
・一方で、乾燥した空気が山を下り降りる際には100mにつき1℃気温が上がる。
これに6月12日の気象データを当てはめるとまさにその通りになった。
2023年8月5日に梁川で40℃を記録した日も、まさに浪江で35℃を記録し、南東風が吹いていた日だった。
また梁川は盆地で山に囲まれており、米沢など山形県の置賜地方で気温が上昇し、西や北西の風が吹くと奥羽山脈越えのフェーン現象が発生し、西寄りの風でも気温が上昇しやすい。
ゆえに、最高気温ランキング東の横綱「梁川」である。
(福島テレビ気象予報士 斎藤恭紀)
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