女子高校生が転落させられたとされる神居大橋=北海道旭川市で2024年6月12日、後藤佳怜撮影

 北海道留萌(るもい)市の女子高校生(17)を橋から川に転落させて殺害したとして、北海道警は12日、旭川市の無職、内田梨瑚(りこ)容疑者(21)と同市の無職の少女(19)を殺人容疑で逮捕した。道警は内田容疑者が自身の画像をSNS(ネット交流サービス)上で高校生に無断で使われたことを契機にトラブルになったとみて、経緯を調べている。

 2人の逮捕容疑は4月19日、共謀して同市神居(かむい)町のつり橋「神居大橋」から約10メートル下の川に高校生を転落させ、殺害したとしている。道警は2人の認否を明らかにしていない。

 高校生の親族が4月22日に道警留萌署に行方不明届を提出。5月下旬に捜索していた警察官が石狩川で遺体を発見し、DNA型鑑定などから身元が特定された。死因は溺死だった。

 道警によると、内田容疑者らは4月18日夜、画像を無断で使用されたことから高校生を呼び出し、車に監禁するなどして現場へ連れて行き、殺害したとみられる。

 道警はこれまでに、今回逮捕した2人や旭川市の少女(16)を含む男女4人を留萌市から旭川市に向かう車中に高校生を監禁した容疑で逮捕。高校生を脅して金品を取ったとして内田容疑者と上川地方の少年(16)を恐喝容疑で逮捕し、今回逮捕した2人を高校生に対する不同意わいせつ容疑で逮捕していた。

 高校生の遺族は12日、道警を通じ、「あまりにも突然のことで大変心を痛めています」などとコメントを出した。【伊藤遥、後藤佳怜、谷口拓未】

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