タクシー会社が運営主体となり、一般ドライバーが自家用車を使って有料で客を運ぶ「日本版ライドシェア」が12日、福岡市やその近郊の「福岡交通圏」で始まった。国土交通省に許可を受けた31社(7日時点)のうち、「双葉交通」(同市南区)では午後4時ごろ、助手席側のサンバイザーに「ライドシェア」と記した表示灯を付けた2台の自家用車が出発した。
同社では5月から一般ドライバーを募集し、20~60代の男性6人をパート従業員として採用した。燃料手当などを含め時給は1400円。「隙間(すきま)時間に働きたい」との志望動機がほとんどという。
同社は勤務時間の上限を「週20時間」と規定。ドライバーの一人で元経営者の井野和弘さん(65)は「好きな時に働くことができ、自分にとって非常に良い働き方。上限いっぱいまで走りたい」と笑顔を見せた。
同社の豊島明弘常務(37)は「お客様が安心安全に乗車できるように研修を進め、利用状況を見ながら採用者数を増やしていきたい」と話す。
配車にはアプリが必要で、福岡交通圏では「GO」や「DiDi(ディディ)」などが使える。当面は最大で1日260台の運行が認められる。時間帯は月~木曜の午後4~9時台、金、土曜の午後4時~翌日午前5時台、日曜の午後3~9時台。【竹林静】
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