社会人のチームが競う都市対抗野球の東北地区予選が、6月6日、6年ぶりに岩手県内で開幕しました。
高校時代にキャプテンとして夏の県大会を制しながらも、新型コロナウイルスに夢の舞台を奪われた選手が大活躍を見せました。

都市対抗野球は社会人野球最高峰の大会で、7月に東京ドームで開催されます。
6日開幕した東北地区予選には、2枚の切符をかけて12チームが出場しています。

花巻球場の開幕戦では、岩手第2代表のJR盛岡が福島のオールいわきクラブと対戦しました。

JR盛岡は初回、ランナーを1塁に置いて2番・佐藤颯弥選手が打席へ。
2020年、キャプテンとして一関学院を夏の県大会優勝に導いた佐藤選手。
この年、新型コロナウイルスの影響で甲子園大会は開催されませんでしたが、感謝の気持ちを語っていました。

当時一関学院3年 佐藤颯弥主将
「今まで2年半ずっと練習をしてきたので目標がかなってうれしい。自分たちがやってきたことを見せられる舞台をつくってくれたことに感謝の気持ちでいっぱい」

あれから4年。全国大会を目指す喜びをかみしめ打席に立ちます。
1、2塁間をうまく狙う技ありのヒットで、チャンスを広げます。
その後一関学院の先輩・宮選手のタイムリーでJR盛岡が2点を先制します。

続く2回にも佐藤選手に打席が回ります。
今度は右中間を破るスリーベースヒットで2打点をマークし、相手を突き放します。

佐藤選手は3回の第3打席でもヒットを放ち、6日は3打数3安打の大活躍でチームを牽引します。

JR盛岡は投打がかみ合い打線が爆発しました。3番・中澤選手のホームランを含む、毎回の20安打で毎回得点。17対0の7回コールドで圧勝し初戦を突破しました。

JR盛岡 佐藤颯弥選手
「(2020年に)甲子園が無くて不完全燃焼だったなという思いがあって、社会人でも野球を続けようと思った。そういう意味では今のメンバーとできているので、良かったとは思います。必ず都市対抗の本戦に出られるように頑張りたいと思います」

岩手県からはトヨタ自動車東日本と水沢駒形野球倶楽部も出場していて、3チームそろって7日の2回戦に挑みます。
大会は6月12日まで開催されます。

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