6日、京都府の丹後半島沖で日本・アメリカ・韓国による初めての試みが行われました。
東南アジアなどの海上保安能力の向上支援に向けた第一歩とは。
6日、京都府の丹後半島沖で行われたのは、日本・アメリカ・韓国の海上保安機関による初めての合同訓練です。
その内容は、「日本海で船舶同士が衝突し火災が発生、乗組員10人が海に飛び込んだ」という想定のもと、日本の海上保安庁と韓国の海洋警察庁が連絡を取り合い…。
海上保安庁「テピョンヤン(韓国の警備艦)のところにUSCG(沿岸警備隊)が救助した要救助者を投下するとのことです」
アメリカの沿岸警備隊とともに10人の救助にあたるというものです。
日本と韓国の関係は2018年、自衛隊の哨戒機が韓国海軍の駆逐艦から射撃管制用レーダーを複数回照射されたことなどで冷え込んでいました。しかし、ユン政権の誕生後は日米韓首脳会談で、海洋安全保障分野での協力の枠組みを設置することで一致。
6月1日には木原防衛大臣と韓国のシン国防相が会談。
レーダー照射の事実認定については棚上げの形となったものの、再発防止策で合意し、途絶えていた交流を本格的に再開することで一致しました。
そして6日に行われた海上保安機関による訓練。
【第八管区海上保安本部警備救難部 村上歩救難課長】「各国の船がどういった装備・勢力を持っていてどういったことができるのかということを理解できたところも今後同じような状況が発生した時に生かせると考えております」
3カ国は今後、太平洋の国々で海上保安能力の向上支援を行うということです。
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