警察が200人体制で警戒にあったのは福島県郡山市の郡山駅前の繁華街。相次ぎ摘発される不法行為、新たな犯罪グループの関与も疑われている。
福島テレビ・浅野晋平記者:「郡山駅前のアーケードです。多くの警察官がパトロールを行っていて、物々しい雰囲気に包まれています」
6月1日の午後10時頃。JR郡山駅前の繁華街には、約200人の警察官が集まっていた。繰り返されなくならない悪質な客引きなどを取り締まるためだ。
繁華街の通りを歩く男性は「コロナも5類に移行して、(客引き)増えたような感覚はありますね。この道は避けようかなって思う事はありますね」「強引な客引きとかも中にはあったりするので、ちょっと怖いなという体験も中にはあるので、警察官が居てくれて助かったなと思う所はありますね」と話す。
郡山警察署によると、客引き防止条例違反容疑の逮捕件数は、過去5年間で43件だった。コロナ禍で減ったが、最近は増え始め今年は既に4件に上っている。
郡山警察署の馬場孝二署長は「駅前地区の住民の方々から、客引きが本当に酷いという情報は警察に入っておりました。出動式やりましたので、今日から徹底して取り締まりをやっていくという事を市民の皆様に伝えたいと思います」と話す。
「駅前総合対策部隊」を新設するなど警察が力を入れる背景にあるのが、新たな犯罪グループの存在だ。匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」SNSでつながり不法行為を繰り返す集団は、いまそう呼ばれている。客引き行為のほかにも犯罪への関与が疑われていて、警察は5月に風営法違反の容疑などで複数人を逮捕。治安の悪化を防ぎたい考えだ。
郡山警察署の馬場署長は「女性が怖くて通れないというような通報がなくなるまで、警察は(警戒を)やりたいと思います」と語る。
今後は、繁華街での警戒を続けながら、40人から50人規模とされる「トクリュウ」の実態解明を急ぐ方針だ。
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