山梨県南アルプス市の山中で2020年に同市の画家、中辻アヤ子さん(当時71歳)の遺体が見つかった事件で、県警は3日、中辻さんが行方不明になった日から4年が過ぎたことを受け、JR甲府駅前などで情報提供を求めるチラシを配布した。
3日朝、同駅南口で大勝和彦・県警捜査一課長や佐野浩一・南アルプス署長ら捜査員約10人が、駅の利用者にチラシを手渡した。この日は南アルプス市のスーパーでもチラシを配り、現場付近で検問を実施した。
大勝課長は「中辻さんの無念を晴らすべく殺人事件として捜査を継続している。ささいな情報でも構わないのでお寄せいただきたい」と呼びかけた。
県警などによると、中辻さんは20年6月2日、同市内の山中で風景画を描いていた姿を知人に目撃された後、行方が分からなくなった。同7月に近くで遺体が見つかり、落ち葉などで隠された形跡があった。県警は死体遺棄容疑で捜査本部を設置。23年、公訴時効(3年)を迎える直前に殺人容疑に切り替えた。
県警はこれまで捜査員延べ約1万5000人を投入したが、有力な手がかりが見つかっていない。情報提供は南アルプス署(055・282・0110)。【野田樹】
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