イスラエルの招待保留について説明する長崎市の鈴木史朗市長=長崎市魚の町で2024年6月3日午後3時、尾形有菜撮影

 長崎市は3日、長崎原爆の日(8月9日)に開く平和祈念式典へのイスラエルの招待を保留すると発表した。鈴木史朗市長は臨時記者会見で、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区攻撃を踏まえ、「日々情勢が変化しており、推移を見極める必要がある」と述べた。市はイスラエルに即時停戦などを求める書簡を送り、情勢を見て最終判断する。

 鈴木市長は「ガザ地区における危機的な人道状況、それに対する国際世論の状況などに鑑みて現時点で判断することが難しい」と説明。招待状の代わりに、イスラエルに即時停戦を求める▽現時点での招待を見合わせる▽招待に支障がないと判断した時点で速やかに招待状を出す――といった内容を盛り込んだ書簡を在日イスラエル大使館に送る。

 ウクライナに侵攻するロシアと、同国を支援するベラルーシは、出席者の安全確保を理由に3年連続で招待を見送った。

 広島市は8月6日の平和記念式典にイスラエルを招待し、招待状に一刻も早い停戦を求めるメッセージを記載。ロシアとベラルーシは招待を見送る。【尾形有菜】

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