警視庁

 無修正の「裏DVD」を販売目的で所持したなどとして、警視庁保安課は3日、東京都新宿区歌舞伎町周辺のDVD販売店舗の店員ら男性15人を、わいせつ電磁的記録記録媒体有償頒布目的所持などの容疑で逮捕したと発表した。

 警視庁によると、関係先の5店舗からは裏DVD計約11万1000枚などが見つかった。都内の裏DVDの押収枚数では、令和に入って最大という。

 逮捕容疑は1日、新宿区歌舞伎町2のマンションで裏DVD1枚を所持したなどとしている。逮捕された男性のうち12人は「生活費を稼ぐためにやった」などと容疑を認め、3人は否認しているという。

 裏DVD販売業者はインターネットの普及に伴い近年減少傾向にあり、2021年9月には一時、警視庁が把握する都内の販売店舗はゼロになっていた。

 警視庁によると、今回摘発された5店舗の客は60~70代の男性が中心とみられる。客引きが路上で「DVDいかがですか」などと声をかけ、1セット35枚を1万円で販売するケースもあった。

 5店舗は23年2月~24年5月に計約6700万円を売り上げたという。警視庁はインターネットに不慣れな世代を中心に、裏DVD販売店舗の需要があるとみている。【加藤昌平】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。