神戸空港で訓練中の小型飛行機が胴体着陸したトラブルについて、国の運輸安全委員会が運航していた学校法人の立ち入り調査に入りました。

1日午前9時ごろ、運輸安全委員会が立ち入り調査に入ったのは、パイロットの育成などを行う「学校法人ヒラタ学園」です。

■訓練機が着陸装置出し忘れ「胴体着陸」

5月31日、神戸空港で離着陸の訓練中だった小型飛行機が着陸装置を出し忘れ、滑走路に胴体着陸しました。

機体には機長の教官1人(60代)と20代の訓練生2人が乗っていましたが、ケガはありませんでした。

この胴体着陸の影響で滑走路が閉鎖され、神戸空港では34便が欠航となりました。

■国が「重大インシデント」とし「胴体着陸」の原因を調査

このトラブルについて国の運輸安全委員会は「重大インシデントに該当する」とし、1日、3人の航空事故調査官が学園の関係者らに聞き取りを行っています。

さらに、午後からは機体の胴体部分を中心に損傷状況などを見るなどして、トラブルの詳しい原因を調査する予定です。

■ドクターヘリの整備などで「不適切な対応30件」の学園

「ヒラタ学園」を巡っては5月28日、関西広域連合などから運航を委託されていたドクターヘリなどの整備等について不適切な対応が30件あったとして、大阪航空局から「組織的な悪質性が認められる」として事業改善命令が出されていました。

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