世界三大織物に数えられる大島紬のテディベアに、水も光もいらないドライ盆栽。

 古き日本の伝統工芸が新しく感じられるショールームが札幌市に誕生しました。

 「これ、色鮮やかな盆栽飾られていますね。そして、南部鉄器や切りこのグラスもあります。シックな雰囲気で、ショールームでありながら博物館のような室内です」(糸口 真子フィールドキャスター)

 札幌市中央区にショールーム「和モダンN6北円山」が5月30日、オープンしました。

 伝統工芸がずらりと並んだショールーム。

 コンセプトに掲げられた“和モダン”とは…。

 「伝統産業の厳しい現状があるっていうことを目の当たりにして、伝統を守りながら今の現代にマッチさせるかということを、和モダンという世界観で何か少しでも力になれることはないか。ショールームを作った」(和モダンN6北円山 わしこさん)

 完全予約制で1日3組限定。さっそく訪れた人は。

 「まだまだ知らない伝統工芸品があると思って、本当に素敵。日本人でよかったなって感じる」

 「やっぱり昔のものと今のものを、うまく掛け合わせているのが結構ある」(いずれも訪れた人)

 「古さ」と「新しさ」が感じられる空間。

 まず目を引いたのは繊細な幾何学模様。これは一体?

 「福岡県大川市の大川組子を使用している照明です。職人が1つ1つ木を組んで作っている手作りの作品。見えないところに職人さんのこだわりが詰まっている。薄い木を張って、木のつなぎ目を隠している。自然に見える」(わしこさん)

 さらに、約700年の時代をかけぬけた技術も。

 「福井県越前市の伝統的工芸品の越前打刃物です。黒崎優さんという伝統工芸士さんが在籍しているところの包丁。柄の方もデザインがされている。例えばこのショーケースに入ってる包丁は、藍染めの職人さんが色をつけている」(わしこさん)


 そしてテーマの”和モダン”を体現するような工芸品も展示されています。

 「ちょっとカラフルなマツがたくさん並んでるんですけれども、ドライ盆栽。イメージとしてはドライフラワーと同じような感じ。枯れてしまう盆栽ってどうしても生きてるものなのであるんですよね。それをなんとか生かす方法はないだろうかっていうところでできたのがこちらの盆栽になる。なので水をあげなくてもずっと綺麗な状態を維持できる」(わしこさん)

 さらに、見るだけではなく和モダンを体験することもできるんです。

 「ジーンズ生地の着物を着付けで体験してもらえる。デニム生地なんですけど、本当に柔らかくて着やすい。全くハードルの高さを感じない」(糸口キャスター)

 ショールームでは着物でお茶体験もできます。

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