東京の下町として愛される足立区。
先日、驚きのキャッチコピーが発表された。
それが「ワケあり区、足立区」。
自虐的とも感じるワケあり区とは、いったい何を指すのか?
取材班が足立区の竹の塚に向かうと、自動販売機の横で寝ている男性や、朝からカップ酒を楽しむ人の姿も。
街の人(70代)「毎日が日曜日だもん。いつも散歩がてら『ワンカップ』って決めてるの」
取材をした男性スタッフに服装のアドバイスも。
街の人(70代)「今日のスタイル(服装)良くないな。 スタイリスト連れてこいよ。水着の方がいいよ」
足立区民(80代)「(Q. 『ワケあり』というコピーはどう思う?)聞かないな。どこかに行ったときに『ワケあり』の品物を買ってきたことはあるけど」
下町人情あふれるこの街に、なぜ「ワケあり」というワードを使ったのか?
そのワケを、区役所に取材した。
足立区 シティプロモーション課・栗木希さん「マイナスのような言葉に思わせておいて、足立区に住んでいて『いいワケ』がある。逆手にとったインパクトのあるコピーを作りたいと思った」
足立区役所が注目したのは、区外の人が持つマイナスイメージ。
2023年に行ったアンケートで、足立区の治安が良いと答えた区外の人は7.4%だったのに対し、区民は、59.5%と差が開く結果に。
足立区民「住む前は言われていた『治安めっちゃ悪い』みたいな。でも思ったほどそんなことなくて」、「子育てに手厚いし、治安が悪いってワケではない」
独自の子ども預かりサービスなど、子育て支援に力を入れている。
竹ノ塚駅前は、10年近く再開発が行われ、高架下におしゃれなカフェなどが入り、24店舗が出店する商業施設がつくられるなど、新たな姿へと変わりつつある。
今回のキャッチコピーのほかに、「住んでいるだけで武勇伝」という候補も上がっていたという足立区のキャッチコピー。
イメージ払拭(ふっしょく)に注目が集まっている。
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