熊本市立中学校の生徒2人が、昨年度までに同級生から金銭を要求され、合わせておよそ15万円をだまし取られていたことが明らかになりました。市教育委員会はこの問題をいじめ重大事態と判断。30日第三者委員会を設置しました。

30日新たに発足した第三者委員会は弁護士、学識経験者など4人で構成され、熊本大学大学院の黒山 竜太准教授を委員長に選任しました。

議事は非公開で行われ、終了後取材に応じた熊本市教委によりますと、この問題は、
昨年度、市立中学校3年だった女子生徒2人が、同級生の女子生徒1人から合わせておよそ15万円をだまし取られたというものです。

同級生の女子生徒は、SNS上で架空の話をして別人になりすますなどし、2人の女子生徒に金銭を要求。

被害を受けた2人のうち1人は小学6年の時から、もう1人は中学1年の時から、
いずれも中学3年までの間被害に遭っていたということです。
被害生徒の1人の保護者がSNSのやりとりを確認し去年9月、学校に相談したことで問題が発覚しました。

【市教委総合支援課 吉里麻紀 課長】
「心身の苦痛、財産に重大な被害が生じた疑いがある。重大事態と判断している」

市教委は法律に基づき、30日第三者委員会を設置しました。

【黒山竜太委員長(熊大大学院教育学研究科准教授)】
「被害側も加害側も生徒。それぞれの心情に寄り添った対応を心がけたいと思う」

黒山委員長は今後、関係者に聞き取りを行うなどし今年度中を目指して教育長に報告したいと述べました。

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