警視庁

 覚醒剤取締法違反の疑いで捜査対象になっていた知人男性の逃走を手助けしたとして、警視庁薬物銃器対策課は30日、埼玉県蕨市塚越5、会社役員、稲垣美恵子容疑者(77)を犯人隠避容疑で逮捕したと発表した。稲垣容疑者は知人男性が入居するアパートの大家で、家宅捜索のために警視庁から合鍵の提供を打診された直後、男性に電話で捜査が迫っていることを伝えていたという。

 逮捕容疑は2月17日、覚醒剤取締法違反容疑で捜査されていた50代の知人男性に電話で「あんたやってんの? すぐ逃げな」などと伝え、逃走を手助けしたとしている。警視庁は認否を明らかにしていない。

 警視庁によると、着替えなどを持って自宅から出てきた知人男性を近くにいた捜査員が発見したため、家宅捜索は実施できたという。この時に採取した知人男性の尿から覚醒剤の陽性反応があり、男性はその後、覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕・起訴された。

 男性は、覚醒剤15・2キロ(末端価格約9億4500万円)を密輸したとして4月に覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)容疑で逮捕された男女6人のうち、リーダー格だった男性容疑者の運転手役だったとみられる。

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