厚生労働省は30日、出産費用や施設のサービスが検索できるサイト「出産なび」をインターネット上で公開した。出産する人のニーズに合った分娩(ぶんべん)施設を選べるようにするのが狙いで、厚労省の担当者は「これから出産を考える方に活用していただければ」と呼びかけている。
サイトでは出産ができる全国約2000カ所の医療機関やクリニックなどの情報を掲載している。トップページで、施設のエリアやサービス内容を入力すると、分娩施設の一覧が表示される。地図上で位置関係を確認することもできる。
施設を選択すると、産科医数や健診の有無などの情報のほか、助産ケアの有無、立ち会い出産や無痛分娩が可能か確認できる。費用については代表的な分娩費用の総額の平均値や中央値などを表示。お祝い膳や個室代を除いた基本的な出産費用も確かめられるという。
サイト構築の際に集めた施設の情報やサイト運営による効果は、政府が2026年度にも導入を視野に入れている出産費用の保険適用に向けた検討の議論にも生かす。【松本光樹】
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