秋田県男鹿市の教育委員会の職員が、市民1500人分の個人情報が保存されたUSBメモリーを無断で持ち出した上、一時的に紛失していたことが分かり、29日市が陳謝した。

5月22日、男鹿市教育委員会事務局に所属する20代の男性職員が、地元の婦人会が主催する会議に出席するために市役所を出た際、庁舎の敷地内の駐車場で、市民の個人情報が保存された私物のUSBメモリー1つを落とした。

USBメモリーには、婦人会の会員の氏名や住所のほか、2023年度までの5年間に行われた成人式の参加者の電話番号、卒業アルバムに掲載された卒業生の氏名・写真など、最大1500人分の個人情報が保存されていた。

USBを拾った市民がその日のうちに市に届け出ていて、現時点で個人情報の流出や不正に使用された形跡などは確認されていない。

男鹿市は、職員が許可なく私物の記録媒体を使うことや、外部に持ち出すことを禁じている。

男性職員は、市の聞き取りに対し「データに不備があった場合に、会議の場で修正するために私物のUSBメモリーを持ち出した」と話しているという。

市は今後、USBメモリーに個人情報が保存されていた市民に、持ち出し・紛失の経緯と謝罪の意を記した文書を送ることにしている。

なお、男性職員は現在、体調不良で休暇を取っていて、市は今後、処分について慎重に検討することにしている。

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