5月に入っても高齢ドライバーによる交通事故が後を絶ちません。

 地域と警察が連携して、高齢者に安全運転を呼びかける取り組みが続いています。

 「あれ?」

 3年前、アクセルとブレーキの踏み間違いで起きた事故です。

 北海道ではその後も同様の事故が後を絶ちません。

 八雲町では先週、80代男性の踏み間違いでワゴン車がコンビニに突っ込み店の冷凍設備などが壊れました。

 函館市でも先週、70代女性の踏み間違いで軽乗用車が建物に突っ込みました。

 高齢ドライバーの事故を防ごうと地域と警察が連携し、札幌市東区で開かれた交通安全教室。

 「次の信号を右に曲がってください」

 参加したのは50代から80代のドライバーで、映像を見て危険を感じたら手元のボタンを押す危険予知テストが行われました。

 また、ドライブシミュレーターを使った運転体験では…。

 「子ども!ボールがあり、子どもが出てくるかもしれない」

 アクセルとブレーキの踏み方などがチェックされました。実際に車を運転していたときの「ヒヤリ体験」を聞いてみると…。

 「たまにブレーキの踏み間違い、ちょっとあったりする」(62歳の女性)

 「目の前に人がいるのに(発進し)ブレーキ踏んだらおばあちゃんが立っていた。よく見ているようだけど、全く視界に入っていない」(81歳の男性)

 「運転の調子が悪いとか、危険な運転をしているなと思ったときにはすぐ相談して、自主返納に向けて検討していただきたい」(札幌東署 大柳謙児警部補)

 会場では運転免許証の自主返納も呼びかけられましたが、相談をしようという人はいませんでした。

 「(Q:返納は?)迷っているんです。(運転免許証を身分)証明に使っている」(80歳の男性)

 「もう(返納の)時期なのかな。今まで使えた車が使えないのは不便」(81歳の男性)

 北海道で高齢ドライバーの運転免許証の自主返納は、2019年の2万674件がピークでした。2020年からは毎年減少を続けています。

 警察は、運転に不安がある人は安全運転相談ダイヤルに電話するなどして、運転免許証の返納を検討してほしいと呼びかけています。

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