上皇ご夫妻は、栃木県の日光市を訪れ、戦時中に上皇さまが疎開していた場所を23年ぶりに散策された。

28日昼過ぎ、東武日光駅に到着した上皇ご夫妻は手をつなぎ、観光客などに笑顔で応えられた。

日光は、太平洋戦争中、上皇さまが疎開されていた場所で、結婚後はご家族で何度も訪問された。

小学5年生だった上皇さまが昭和19年(1944)7月から1年間滞在された「日光田母沢御用邸」は、今は記念公園となり一般開放されている。

在位中の2001年に、疎開中と同じ場所に「イチイ」の苗木を植えて以来23年ぶりに訪れたご夫妻は、しっかり手をつなぎ、庭を散策された。

上皇さまは4m近くに成長した「イチイ」の姿に「ずいぶん伸びているね」と感心し、見頃を迎えたナスヒオウギアヤメやクリンソウなどの植物を美智子さまと眺められた。

美智子さまが「桃色のはクリンソウ?きれいに咲いて」と話すと、上皇さまは「そうね」と応じられた。

80年前の戦時中をたどる旅は在位中に3度計画しながら災害などにより延期され、10年越しで実現した。ご夫妻は日光に4日間滞在される。

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