【東京】沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡る訴訟で政府は28日午後1時、周辺住民4人の原告適格を認めて審理を那覇地裁に差し戻した福岡高裁那覇支部の判決を不服として、最高裁判所に上告した。

 上告理由について、国交省の江口大暁水政課長は本紙の取材に「今後、上告受理申立書で明らかになるため、コメントは差し控える」とした。

 埋め立てを認めた国土交通相裁決の取り消しを巡る抗告訴訟の控訴審判決で、福岡高裁那覇支部の三浦隆志裁判長は15日、原告の住民に訴訟を起こす資格(原告適格)を認めなかった一審判決を取り消し、審理を地裁に差し戻していた。辺野古新基地を巡る訴訟で住民側の勝訴は初めてで、29日が国側の上告期限だった。

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