大阪府教育委員会は、クラスメイトの女子児童とトラブルになっていた小学4年の男子児童を投げ飛ばすなどの体罰を行い、全治2週間のケガをさせたとして、大阪府泉大津市立小学校の男性教師(55)を1カ月の停職処分としました。

■男子児童を2メートルほど投げ飛ばす

大阪府教育委員会によると、泉大津市立小学校の55歳の男性教師は去年10月、担任を務める4年生のクラスで、女子児童を追いかけたり、机を押しつけたりしてトラブルになっていた男子児童に対し、教卓付近に向けて2メートルほど投げ飛ばして転倒させたり、ほほを平手打ちしたりしました。

■保護者や管理職に報告せず 児童は全治2週間のケガ

男性教師は、この男子児童が体罰後に足を引きずる様子を確認しましたが、教室の常備薬ですり傷を消毒する対応にとどめ、保健室に連れていかず、保護者や管理職にも報告していませんでした。

男子児童は、転倒したはずみで教卓の脚で後頭部を打った打撲などで、全治2週間のケガをしました。

■「女の子に対して手を挙げるのは絶対あかんと指導したかった」

男性教師は、教育委員会の聞き取りに対し「女の子に対して手を挙げるのは絶対にあかんと指導したかった。自分の判断でケガの程度は大したことはない。被害児童が大げさにふるまっていると判断した。大変申し訳なく思っています」と話しているということです。

大阪府教育委員会は、この男性教師を停職1カ月の懲戒処分としました。

■万引後にコンビニオーナーにケガをさせ現行犯逮捕の教師 懲戒免職

大阪府教育委員会はこのほか、病気休職中、日課のランニング後にコンビニで缶チューハイと缶ビールを万引し、追いかけてきたコンビニのオーナーともみ合いになってけがをさせ、警察に現行犯逮捕された大阪府立八尾高校の男性教師(41)を懲戒免職処分とするなど、3人の教員に対する懲戒処分を発表しました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。