ギリシャの島を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま。
修道院の女性達などとのギリシャ流「ティータイム」で話に花が咲き、大切に守られてきた信仰への理解を深められた。
行事に合わせ1日で3つの装い
訪問2日目の夕方、佳子さまはアテネ近郊のサラミナ島のファネロメニ修道院を訪問された。
伝統的な民族衣装の女性達からフラワーセレモニーで迎えられ、「とてもすてきなお迎えをして頂きありがとうございます」と一人一人に笑顔でお礼を伝えられた。
この記事の画像(9枚)この日の佳子さまは、午前中の博物館は白いパンツスーツ、午後の記念式典には涼しげな水色の振袖。
そして夕方島への訪問には姉の小室眞子さんがブータン訪問の際に着用していたブルーの装いへ。
民族衣装や修道服の女性たちと並ばれると場によくなじんでいた。行事に合わせ1日で3種類のお召し物に着替えられ、訪問先への深い配慮が感じられた。
修道院の壁画に感激「信者の方がどれほどお喜びになったか」
ファネロメニ修道院は17世紀に建立された歴史ある女子修道院。
18世紀に描かれた教会の壁画は長い年月で傷み、すすなどで黒ずむなどしていたことから、日本の協力により修復された。
佳子さまは訪問前、修復にあたった木戸雅子・共立女子大学名誉教授から、壁画について詳しい説明を受けられていた。
修復により、鮮やかな色彩を取り戻した壁画を現地で実際に目にし、「信者の方がどれほどお喜びになったかがよく分かります」と感激されていたという。
おしゃべりが止まらないギリシャ流「ティータイム」
視察の後、佳子さまを囲み「ティータイム」が行われた。
木戸名誉教授によると、おしゃべりが止まらないのが「ギリシャ流」。お茶を飲みながら複数の人が同時に話しかけるギリシャ流の「ティータイム」に、佳子さまは自然に溶け込まれていたという。
女性達が準備した手作りの甘いパンやお菓子を次々と召し上がり、「美味しい!」と喜び、自然な甘さのハーブティーに砂糖が入っていないと知ると「甘い!」と驚かれていたという。
さらに、女性達を喜ばせたのは、佳子さまの話すギリシャ語だった。入れ替わり立ち替わり様々な人がおしゃべりをする中、短い返答の中におことばでも使われていた「エフハリスト=ありがとう」、さらに他のギリシャ語も交えられ、皆驚き、さらに会話に花が咲いたという。
現地流のもてなしをごく自然に受け止められた佳子さま。木戸名誉教授は「臆せずなじんで楽しまれ、素晴らしいコミュニケーションだった」と振り返った。
「ぜひ良い人生を」 たくさんの贈り物に「大切にします」
帰り際には、女性達から様々な手作りのプレゼントが贈られた。
島の伝統的な贈り物の数々。民族衣装姿の人形やオリーブの葉の花冠、結婚式の際に作る大きな甘いパン、そして未婚の女性がお祭りで身につけるビーズのネックレスは実際に首元に付けられた。
贈り物には「ぜひ良い人生を歩んで下さい」という温かい言葉も添えられていたという。佳子さまは「作って頂いたものを大切にします」「本当に皆さま大変温かくお迎え頂きましてありがとうございました」とお礼を伝え、島を後にされた。
「温かいものを感じますね」 感極まる様子も
教会に足を踏み入れた際、佳子さまは案内した修道院長に「何か温かいものを感じますね」と話し、少し感極まっていらっしゃる様子だったという。
「信仰の場としてここに皆さまが集われていることを深く感じました」教会の歴史や島の文化、大切に守られてきた信仰。
タイトな日程の中、島で過ごした約2時間半。ギリシャの伝統文化に触れ、「温かさ」を深く感じ取られた滞在となった。
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