SNS(ネット交流サービス)でジャーナリストの池上彰さんをかたって投資を持ちかけ現金をだまし取ったとして、広島県警広署などは22日、東京都板橋区南町、中国籍の会社役員、池建宋(チジェンソン)容疑者(41)を詐欺容疑で逮捕した。SNS型投資詐欺の逮捕は県内初。
逮捕容疑は何者かと共謀し、2月29日~3月13日、呉市内の男性(72)にLINEで池上さんの名前をかたって「提示した条件を受け入れれば優良株購入の特権が付与される」などとメッセージを送信。3月13日、被害者宅で710万円をだまし取ったとしている。
県警生活安全総務課によると、SNS型投資詐欺やロマンス詐欺は1~4月末に122件あり、被害総額14億円以上。著名人を語った投資詐欺は全体の約2割を占める。40~60代の被害者が7割以上で、広島市内の40代の会社役員男性は約1億2000万円をだまし取られた。
23日にも、福山市内の50代男性が現金5190万円を詐取される被害があったと福山東署が発表した。県警は「インターネット上の投稿や広告を安易に信用しないでほしい」と呼びかけている。【井村陸】
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