記者会見する警察庁の露木康浩長官=東京都千代田区で2024年5月23日、山崎征克撮影

 4月にあった衆院東京15区補欠選挙を巡り、政治団体「つばさの党」の代表らが公職選挙法違反(自由妨害)の疑いで逮捕された事件について、警察庁の露木康浩長官は23日の定例記者会見で、「候補者の選挙運動であったとしても、他の候補者の演説などを妨害する行為が許されることにはならない。自由妨害罪の成立を妨げるものではない」と述べた。

 つばさの党代表の黒川敦彦(45)と、補選に立候補して落選した党幹事長の根本良輔(29)両容疑者ら3人は、15区補選が告示された4月16日にJR亀戸駅前(東京都江東区)で乙武洋匡氏(48)陣営の演説を妨害したとして、警視庁に逮捕された。

 黒川代表らは逮捕される前の4月25日、報道陣の取材に「法で認められている表現の自由、選挙の自由、政治活動の自由の中でやっている」などと主張していた。【山崎征克】

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