保護された2匹の猫。横浜市を通じて動物愛護団体に譲渡された=県警提供

 飼い猫2匹を公園に捨てたとして、神奈川県警鶴見署は22日、ともに無職の夫(51)と妻(48)=長崎市=を動物愛護法違反(遺棄)の疑いで書類送検した。容疑を認めている。夫は「妻の母が飼育していた猫で愛情がなかった。違う人に面倒を見てもらった方が猫も幸せだ」と話している。

 書類送検容疑は2024年3月7日、横浜市鶴見区の公園で、チンチラゴールデン(推定17歳)とペルシャ猫(同10歳)の2匹をケージに入れて遺棄したとしている。当時住んでいた区内のアパートを引っ越す際に捨てたという。猫は毛が絡まり、通常よりやせていたという。近所の人が見つけ、防犯カメラの映像などから夫婦を特定した。

 飼えなくなった場合、最寄りの保健所が相談窓口になる。県動物愛護センターの飯川俊郎愛護・指導課長は「(種類にもよるが)犬は15年、猫は20年くらい生きるとされ、最期まで責任を持って飼ってほしい」と話す。【宮本麻由、柿崎誠】

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