秋田県鹿角市の山林で、行方不明になっていた男性を捜索していた警察官2人が、クマに襲われたことを受けて、19日、男性の捜索を行ったが発見には至らなかった。

鹿角市十和田大湯の山林では、5月15日、タケノコ採りに入った青森県の60代の男性が行方不明になっていて、18日に捜索していた鹿角警察署の男性警察官2人がクマに襲われけがをした。

警察官2人は、当時 顔に傷のある状態で倒れている男性の遺体を発見したが、救出を断念していた。

19日は、秋田県警のヘリコプターを使って、上空から男性の捜索が行われたが、発見には至らなかった。

また、現場周辺ではタケノコ採りに入っていた能代市の68歳の女性も行方不明となっていたが、19日朝に現場近くで無事発見された。

県は、18日夜、緊急の会議を開き、現場付近を入山禁止にしたことや、捕獲用のおりを設置したことが報告された。佐竹知事は「入山禁止の場所には立ち入らないでほしい」と強く呼びかけた。

一方、三種町森岳では、18日午後5時20分ごろ、田んぼで農作業をしていた61歳の男性がクマに襲われた。男性は、右足を噛まれ病院に搬送されたが、けがは軽いという。

現場付近には捕獲用のおりが設置され、警察や猟友会などが警戒にあたっている。

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